0209


彼と会うのは半年ぶりで、本当に何事もなかったみたいだった。ただの空白の半年について、二人とも何も触れなかったし、初めは少し目を合わせられなかったけれど、そんな緊張もするすると解けて楽しくお話してた。私は前なんかよりも素直になれてたしよく喋った。彼は相変わらず格好良かったし、相変わらずむつかしい知識をつらつらと話していたし、私は相変わらずへぇへぇすごいねぇと彼の話に適当な相づちを打ってた。そんな話はどうでも良いのだけれど、キラキラした顔で話すもんだから私はその横顔にただただ見惚れていたわけです。
ぜんぶ全部、相変わらずだった。なんなら前よりずっと好きだし、私らなんで別れてたんだっけ?とさえ思う。
2月9日。肉の日。今日はちょうどの記念日だったの、彼は覚えてなかったろうか。「今日は記念日やで?」って言うと「え、ごめん!ほんとにごめん、、」って情けなく謝るだろうから、私は彼のそうゆう姿が本当に好きじゃなくて、口にはしなかったけど。そうゆう彼の鈍感さに、これからもガッカリしたりするのだろう。彼の心の不安定さに、こちらの心も擦り切れちゃったりするのだろう。でもそれ以上に幸せなこともたくさんあるだろうから、これからもよろしくしたい。つまり、大好き。うふ。ちゃんちゃん。